2024/11/20 14:11
タンニン鞣しの革は定期的メンテナンスすることで長く使えるものとなります。
【革が長持ちする理由】
革の複雑の絡み合った繊維が切れずに保つように水分と油分が適度に含まれている状態にしてある事で長持ちします。
ですので定期的にメンテナンスをしてこの状態を保つと長くお使いいただけます。
【クリームの種類】
ワックス性クリーム ワックス 油分 (主に艶を出す用)
油性クリーム 油分 ワックス (油分と艶用)
オイル 油分 (馬油のように油分のみ)
オールインタイプ 油分 水分 ワックス 乳化(全て用)
水性クリーム 水分 油分 乳化
様々なバランスでつくられたものがあります。
【メンテナンスのやり方】
水分と油分を補給するようにメンテナンスをします。また、ワックス(蝋)は艶出しの他に表面の保護の効果もあります。
①ブラッシングしてホコリを落とす。
②水分を補給する。
③油分を補給する。または、油分とワックスを補給する。
水分補給は硬くしぼった布巾でやさしく拭くのも良いですし、オールインタイプのクリームを塗るのも良いです。
④馴染ませるためにブラッシングして浸透に10~30分置く。
ワックス入りを塗った場合は磨きのブラッシングをする
⑤やさしく乾拭きして終了です。
【艶々の革にする方法】
銀面の細かい凹凸がある革は(光を当てた時鈍く反射するもの)こまめなブラッシングにより革の可塑性の効果で
凹凸がなくなり艶が出てきます。そしてワックス入りの物を使うと更に艶が出る事になります。
※ブラッシングの度に革用クリームを塗るのは頻度が多すぎになりますのでご注意下さい。
※可塑性とは、力を加えて形を変えた後に、力を除いてもその形を維持する性質です。
【必要なもの】
ブラシ(ホコリ落とし用豚毛x1 馴染ませ用豚毛x1 必要ならばワックス艶出し用馬毛x1)
布巾 (乾拭き用x1 必要ならば水分補給用x1)
好みの革用クリーム
【メンテナンスの頻度】
手に頻繁に持つもの6~12か月
その他の物3~6か月
メンテナンスを続けていれば使ってる革製品の状態を判断できるようになってきます。ぜひ、続けて下さい。
また、メンテナンスをしないのとしすぎるのも革にはよくありませんのでご注意下さい。
【雨濡れへの対処】
水分を拭き取る。拭き取るときは必ずやさしく拭き取ってから陰干しして乾燥させてください。
ゴシゴシと力を加えて拭きあげると跡がのこります。
乾燥させると、水分と油分が抜けますのでメンテナンスをしてからお使いください。
【保管方法について】
密閉空間ではカビが生え、日光にあたる所では部分的に日焼けします。
ですので、風通しの良い暗所に不織布などに入れて保管して下さい。
【革とクリームの相性】
ブッテーロ :オールインタイプ 油性クリーム オイル
ヴォーノアニリン:オールインタイプ 油性クリーム
ヴォーノオイル :オールインタイプ 油性クリーム